サトリーマンのつぶやき。

悟りきれない悟り世代、23才。 バンクーバーで大学生をやっていましたが、本帰国しました。来春から不動産デベで就業開始予定。

日本人としての自分 (Day 92)

こんにちは。

突然ですが日本にいらっしゃる皆さんは普段自分が日本人であることを自覚しますか?

普通しませんよね。

僕も18年間、旅行などを除いてはずっと大阪で過ごしてきて「自分って日本人なんだな」なんて思ったことは無かったです。

 

今年で海外生活は2年目になるのですが国外にいると自分が日本人だとよく感じるようになります。特に去年はそうでした。僕は去年一年間アメリカのミシガン州で交換留学生徒として過ごしていたのですが僕のいた地域はかなりの田舎で部活のランニングコースはトウモロコシ畑と牧場の中みたいなところでした。

さらにほぼ完全な白人コミュニティーで白人率は驚異の97.5%。高校ももちろんほぼ全員白人で現地のアジア系アメリカ人は全校生徒の中で2人だけでした。他の留学生もみんな違う国出身で日本人は皆無、もう文字通り完全なアウェーでした笑 なのでその地域にいた人の大多数にとっては僕が彼らにとっての初めて会う日本人だったのです。お年寄りの方だと僕が彼らの人生の中で話す唯一の日本人だった可能性も多いにあるわけです。

なので日本のことを聞かれた時は、特に日本人としての答えを求められた時はとても神経を使いました。なぜなら僕が言ったことを彼らには日本国民全体の意見のように受け取られるからです。津波について、地震について、政治について、日本の文化について、日本人はアメリカ人のことをどう思っているかなど。デリケートな話題の時はこれは僕の意見なんだけどね、と前置きなどはしていましたがちゃんと伝わっていたかは分かりません。そんなこんなで去年から自分は日本人なんだということを強く意識させられはじめました。

 

さて所変わって今僕は2ヶ月前から正規留学生としてバンクーバーにいます。カナダというと白人国家なイメージを持たれている方が多いかもしれませんがバンクーバーはもう人種のるつぼです。中でも多いのがアジア人、特に中国人。いやもう本当に中国語を聞かない日はないっていうレベルで多いです。大学も同じでもう誰がカナダ人で誰が留学生かなんて分かりません。僕も街や電車で道を聞かれて雑談して僕日本人なんだと言うとカナダ人だと思ったよと驚かれます。そんなバンクーバーで僕は去年よりも自分が日本人であることを強く意識している気がします。正直中国人や他のアジア系の生徒達と一緒くたにされるのは嫌だし(やっぱり彼らの多くはマナーが良いとはとても言えない...)中国語で話しかけられとイラッとします。大抵の人は顔を見て中国人でないことは分かってくれるのですが、さすがに全員というわけにはいきません。(別に中国人が嫌いだ、という訳では全くありません。仲の良い中国人の友達だっているし出身国でそれぞれ勝手なイメージを持つのは良くないと思っています) そんな感じで一括りに"Asian"とされるのは良い気分ではないしそれぞれ違う人間で異なる文化を持ってるんだよってことを分かってもらいたいです。それと日本人だとプラスになることも多々あります。初めて会った人でも日本人なんだと言うとOh! You're Japanese!って大抵の場合はなります。少なくともOh..You're Japanese..とテンションを下げられることはほぼ皆無です。多くの人が日本や日本人に対して良いイメージを持ってくれていて、あなた達の文化は素晴らしい、日本に行ったことがあるけどすごく良かった、いつか日本に行ってみたいと言われたらやっぱり嬉しいものです。そんなこんなで日本人で良かったなと思っています。

 

最後に、海外で生活していると"自分"について考えることがよくあります。俺ってどんな人間なのかな、俺の長所短所は何かな、どうしてここに来たのかな、どんな人間になりたいかな、など。きっと海外に出てきた日本人の多くの方も同じようなことお考えになると思います。僕の場合そういうことを考える上で日本人であることは自分の中で大きなウエイトを占めていると思うし"日本人らしさ”と"僕の僕らしさ"というのは被っているところが多いということが海外に出てきて分かりました。これからも"自分らしさ"を大事にしつつ成長していきたいです。