サトリーマンのつぶやき。

悟りきれない悟り世代、23才。 バンクーバーで大学生をやっていましたが、本帰国しました。来春から不動産デベで就業開始予定。

コロナ渦で海外大学(カナダ)の授業を一学期間、オンラインで日本から受けた感想。

長かった。。

先日ようやく、最後の課題を提出して四年間の大学の勉強を終えました。

今学期分の成績もとりあえず出て、卒業は問題なさそうでほっと一息。

あとは正式な卒業認可の通達を待つのみです。

 

四年間のまとめは、また卒業が正式に決まってから書く予定です。

なので今回は海外大学の授業をオンラインで、日本から一学期間受けてみた感想をシェアしたいと思います。

 

 

授業はどんな感じ?

授業の形態は大きく分けて、リアルタイムのライブ形式と録画された授業をそのまま見る形式の二つです。

僕の場合はメインの授業は全て録画で、チュートリアル (補講的なもの)はライブ形式でした。

 

友達はメインの授業もオンラインの授業だったようで、週に何回か朝の3時から6時までといった時間帯に起きて、授業を受けねばならず大変そうでした。。

 

しかし、録画式が楽かと言えば決してそうでもありません。

特に実地で受けてもつまらない教授の授業を、ビデオで何時間も見るのはしんどすぎます。

 

僕が海外大の授業で特に好きだったところは、ディスカッションやプレゼンでしたが、正直オンラインでは限界があります。

教授もそれを分かってか、僕が今学期取った授業では基本的にクラス内での会話によるディスカッションやプレゼンはありませんでした。

 

つまらない録画された授業を見て、Readingをこなし、ペーパーを書いてテストを受ける。。これが想像以上に辛いんです。

 

学生生活の変化は?

全部オンラインやったら超楽じゃね?って思いませんか。

僕も一瞬思ってましたが、その甘い考えは一瞬で吹き飛ばされました。

 

とりあえず課題が多いから頑張って勉強しなければいけないけど、学校に行くこともないので生活のペースが掴みづらい。

コロナの前でも、授業に行きたくないと思う日もありました。

しかし、行ったら行ったで気分も変わりますし、授業前や後に友達と会ったり勉強したり出来ます。

 

コロナ渦のオンライン留学ではそれも出来ません。

 

さらにコロナの関係もあって、必然的に勉強時間のほとんどを自宅で使うことになります。

家では勉強出来ない、友達と一緒じゃないと勉強出来ないといった人にはかなりキツイと思います。

 

また上記でも述べましたが、授業がオンラインの場合は生活リズムがめちゃくちゃになることは覚悟しておいた方がいいです。

あるいはかなりしっかり時差を計算して、無理のないスケジュールを組む必要があるでしょう。

 

オンライン"留学"ってぶっちゃけどうなん?

ぶっちゃけると、非常に高額な学費を払ってまでオンライン正規"留学"をする価値を見出すのは難しいと個人的に考えます。

 

現時点では、学校や教授側も慣れていなくて大変だというのは分かりますが、全体的に授業の質が非常に低くなってしまいました。

僕の周りでもオンライン移行後も、前と変わりないクオリティーの授業を受けられていると言う声は個人的には聞いたことがありません。

 

特に理系で研究室の使用が必要な科目などは、全てテストなどに置き換えられたと聞きました。

 

そんな授業でも授業費は変わりません。

学校側も急に値下げすることは不可能なので理解はしますが、納得は出来ません。

学校の設備を一切使ってないのに、支払う金額が変わらないのは文句を言いたくなりますよね。

 

さらに海外大に限った話ではありませんが、人との関わりがほとんどなくなってしまいます。

国内大学に行っていれば、例え授業はなくても友達と遊ぶことは出来ます。(この時期に集まることの是非はここでは触れません。。)

しかし、海外大に正規留学をしていて、急に帰国しても友達の大半は現地にいる、といった状況になってしまいかねません。

 

さらにこれからコロナ渦で、新入生時から海外の大学の授業をオンラインで受けるとなると、大学の友達が当分の間、0人になる可能性も非常に高いです。

 

もう既に正規留学している、今年からの進学が決まっている人は休学ぐらいしか選択肢が無いので頑張るしかないでしょう。

しかし、これから大学進学する皆さんはその辺りのリスクをどこまでとれるのかをしっかり考えることをおすすめします。

 

支え合う仲間がいても、四年間の正規留学はかなりチャレンジングです。

表立った話にはなりませんが、途中で消えていく日本人、外国人留学生もたくさんいます。

そして彼らのその後に関しては、話題にもなりません。

 

留学斡旋会社はこの時期でも留学を推してくるでしょう。

日本から受ければ費用を抑えられる、学校が再開すれば渡航できる等々。。

 

留学の素晴らしさを説き、夢を売るのが彼らの商売です。

彼らもビジネスなので、それについて言及するつもりはありません。

なんなら僕も高校の時、交換留学でお世話になったこともあります。

 

しかし、実際のところはどうなのかを自分でリアルな情報を集めることを強くおすすめします。

 

あなたが正規留学する目的は何ですか?

それはオンライン"留学"でも達成できますか?

現地の学生さんの話は聞きましたか?

どこまでリスクを取れますか?

 

留学に行きたいという気持ちが強いあまり、自分にとって不都合な情報を無意識的に避けていませんか?

 

先輩達の留学生活の話を聞いて、具体的な留学のイメージも掴めて留学を目指したくなる。

すごく分かります。

なぜならかつての僕もそうだったから。

 

しかし、皆さんがこれからするコロナ渦での留学は、彼らの留学生活とは大きく異なったものになるでしょう。

そしてそれだけは、実際にやってみないと分からないです。

 

さらに全額奨学金で行く場合を除いて、正規留学は家族にも非常に大きな金銭的負担をかけることになります。

中には自らお金を借りて、正規留学をする人もいるでしょう。

お金が有り余っているのでないなら、その使い道はしっかりと考える必要があります。

 

オンライン留学は、果たして自分にとって投資価値があるのか、リスクの取りがいがあるのかを今一度冷静に考え直してみてください。

 

正規留学は良くも悪くも必ずあなたの人生を大きく変えることになります。

 

僕は、今は全員が正規留学すべきではないと言っているのではありません。

近いうちに通常通りの対面式の授業が再開される可能性も十分にあるでしょう。

しかし、いつまた今回のような事態が起きるか分からないのも事実です。

 

このような現実も踏まえて、もう一度リアルな情報を手に入れて考え直す必要がある人も多いのではないかと思います。

 

一時情報こそが最強のリソースです。

そこで皆さんが納得できる進路選択をできますように、という願いを込めてこの記事を書きました。

是非、僕の他にも実際に現地でオンライン留学している人達の話も聞いてみてください。