無難な生き方はダメですか? ライフプランニングって意味ないけど大事やんなって話。
就活生や元就活生の皆さんなら共感してくれると思いますが、
「これからの10年のプランを教えてください」
みたいな質問めっちゃ難しくないですか?笑
多分、内容よりも「こいつ将来のことちゃんと考えてんのかな」ってとこを見られていたんだと思いますが、
そういうの関係なく自分のライフプランニングって難しいよなって思います。
中学生の頃は自分が高校でアメリカに留学するなんて思いもしていなかったし、
高校生の頃は自分がカナダの大学に進学するなんて考えてなかったし、
大学生の頃は自分が不動産会社に就職するなんてことは考えもつかなかったです。
そんな感じではありますが、今までの人生、極端なアップダウンを繰り返しながらも、一生懸命背伸びしながら最後のギリギリで帳尻合わせるスタイルで、我ながら色々頑張ってこれたと感じています。
そして来春から僕も社会人。
自分の第一志望だった会社で働けるのは嬉しいし、同期も社員さんもみんな良い感じなので働き始めるのは楽しみです。
でもふと将来について考えたときに、「俺、無意識のうちに無難な生き方しようとしてへんかな」って考えます。
ちなみに僕的な「無難」の定義とは、目の前のリアルっぽいけど実は脆い"安定"にすがって、一般的に良しとされるものを追い求める、的な感じです。
帰国してもうすぐ社会人、っていう今のステージでよく周りの人に言われるのが、「日本人らしく振舞わなあかんで」「ちゃんと周りに合わせや」「下手に目立たん方がいいで」「東京行ったら関西人感出さんようにしいや」といったことです。
別にネイティブみたいに英語が話せるわけではないけど、海外で五年弱も過ごしたらやっぱり僕の中にも変化があるし、何より関西で生まれ育って根っこは思いっきり関西人。
そんな自分に"日本人らしさ"を押し付けて、"関西人感"を出さないようにって、それもう俺ちゃうやんって思うんですよね。
そもそも日本人らしさとか、関西人らしさってなんやねん。
勝手に人のパーツの一部を切り取って、適当にカテゴライズして、ええ気になって人を己のめめっちいスコープで見てくんなや、とも思います。
でも最近気づいてしまったんですよね。
そうやってめめっちくなってるのって、ほんまは自分ちゃうん?って。
留学中は良くも悪くも周りの目なんか気にしていなかったし、色んなことに首突っ込んで自由に生きていたように思います。
今は実家暮らしだし、コロナだし、とわりと仕方がない部分もあるのですが、来春から社会人になったときの自分が、めめっちく生きていってしまわないかなとちょっと考えました。
別にイキりたいとか、周りと違う存在でありたいとか、尖っていたいとか、そういう痛いのじゃないんです、多分。
ただ気付かないうちに周りに、そして自分自身に殺されていたくないなとは思います。
じゃあ、めめっちくない生き方ってどんなんなんやろなって単細胞なりに自分のライフプランについて考えるわけです。
とりあえず今の会社で専門性を高めたい。
ということは十年で三つの部署を経験することになる。
正直、一部署目の強い希望はないけど、二部署目で海外駐在したい。
シンガポールに行きたい。
そしてその勢いであわよくば社費でMBAもとりたい。
出来ればハーバード。今のスペックからやと死ぬほど勉強せなあかんけど。
MBAとれたとしたら、その後のキャリアはどうしよ。
一回帰国するか海外に残るか分からへんしな。。
待てよ、ということは仮に二部署目から海外に行けるとすると当分、日本に帰ってこない可能性が高い。
結婚相手はやっぱり日本人がいい。
ちゃんと日本人と付き合ったことないけど。
ということは結婚適齢期を逃す可能性がある。ヤバイ。
じゃあその前にお嫁さん見つけなあかん。
待てよ、そうなると俺は今から3、4年後に結婚している!?
しかもその段階で結婚するためには今から2、3年以内に生涯の伴侶と出会っている必要がある!!
どこで出会う?
職場?友達の友達?合コン?結婚相談所?
結婚出来ても海外駐在に連れて行くなら相手のキャリアはどうする?
やっぱりダブルインカムの方がいいけど、海外駐在やと難しそう。
自分の都合で相手のキャリアを中断させていいのか?
その責任をとる覚悟が自分にあるのか?
子供はどのタイミングで作る?
海外で子育てするってめっちゃ難しそう。。
バイリンガル子育てになるんかな。。
てか家を買うならどのタイミングでどこに建てる??
うーん、分からん!
となるといっそのこと独身で海外行った方がいいんか。。
最後の青春的な感じで遊べばいいんかな。。
でも寂しいよな、多分。
子供ははよ産んどいた方がええって言うしな。。
ここらへんまで考えて気付くんです。
「いや、自分めっちゃめめっちいやん」
現実的であることと、めめっちくないライフプランの両立は不可能なのでしょうか。
というか「めめっちくない生き方」って何なのでしょうか。
外銀、外コンに転職して鬼のように働いてお金をがっつり稼いで、がっつり消費すること?
GAFAに転職して"グローバルエリート"になること?
起業して社長になること?
がっつり若いうちに稼いで、さっさとリタイヤすること?
一流企業で定年までしっかり働いて、がっつり退職金もらって安定した老後を楽しむこと?
自分で言い出しときながら分からないです。
僕は誇りを持てる仕事をしたいし、結婚したいし、子供も欲しい。
お金持ちにはなりたいけど、ただのお金持ちじゃなくて裕福な人間になりたいし、世の中のためになるやりがいのある仕事をしたいけど、ちゃんと自分の家族も大事に生きていきたい。
そうなると自分のライフプランについて現実味を帯びさせた時に、多少"めめっちく"なってしまうのはある程度仕方がない、というか当然のことなんやろうなって思いました。
そして「めめっちく生きたくない」というその考え自体が、周りから埋め込まれたものなんじゃないのかと。
"Authenticity"を前面に出したマーケティング。
稼いだ金の額と職種で、自分の世の中における価値や希少性を確かめるための就職難易度、年収ランキング。
結局、自分の"オリジナル"の考え方って本当の意味ではオリジナルではない。
しかし、その一方で"めめっちい"個々人って、実は本当の意味で一番リアルでオリジナルなんじゃないのかなとも思うんです。
めちゃくちゃ話があっちこっちにいってしまいましたが、ライフプラン立てるにあたって一番重要なのは、何かを決めてそこだけに向かって計画を進めることじゃない。
なぜなら、そうすることで色んな可能性や選択肢を殺してしまう可能性は非常に高いから。
一番大事なのは計画を遂行することではなく、その計画を立てるプロセスで色々なことを考える、その思考にこそ意味があるよねって今の僕は考えます。
「〜らしさ」とか、「〜な生き方」といった非オリジナルなものを過剰に意識して自分を縛ってしまうんじゃなくて、中庸の精神を持って毎日、一生懸命生きることが大事なのではないでしょうか。
なんてね。
なまじ賢い風で書き終えるのは柄じゃないですね笑
皆さんもコロナで時間がある方は、自分のライフプランを考えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに「LIFE SHIFT」っていう本、オススメです。
最後まで読んでいただきありがとございました。
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(海外YouTuber風)
また次の記事で!笑