ブラジリアン柔術があなたの人生を変える6つの理由
今日は僕が趣味でしているブラジリアン柔術への愛を語ります。
半分冗談で半分本気です。(柔術家の皆さんにはこの気持ちが分かるはず...!)
今まで色々な格闘技をちょこちょこやってきた浮気者の僕がどうしてカナダでブラジリアン柔術 (以下BJJ) を始めてどハマりしているのか。
まずは僕とブラジリアン柔術のなりそめから見ていきましょう。
僕が柔術を始めたきっかけ
カナダに来て二年目の当時、僕は総合格闘技ジムでMMAをしていました。
打撃もグラップリングもどちらも学べるMMAが好きだったし、何より今までしていた武道と違う格闘技としてのMMAは、より"リアル"で刺激的で楽しかったです。
しかし、とあるスパーリングの日、陸軍兵士とペアになってしまった僕は目に何発か重いパンチを受けてしまい、目の中で内出血して右白目が半分ほど真っ赤になってしまいました。眼科に行ったらそんなにひどい怪我ではなくて視力にも問題は無かったのですが、僕の目は構造上、外部からの衝撃に弱く (ちっちゃい時からかなり目が悪いです)、これからは打撃系格闘技は控えるようにと言われました。
プロになりたかった訳じゃないし体が第一なので、これからは組み技をしようと今度は柔道を始めました。柔道も楽しかったのですが、どうにも帯から下を触ってはいけない、投げたら終わり、というのが好きになれませんでした。高校生の時、アメリカで少しレスリングをしていたこともあり基本的なタックルは出来たし、奥襟なんて到底掴めないクソでかい外国人ならタックルで倒した方が楽、というかタックルでないと倒せないんじゃないか、とも思いました。もちろん僕の柔道がど初心者だったのもありますが、目の前に相手の足があるのにタックル出来ずにいるのはもどかしかったです。あと引き込みなんかももちろん無かったし、寝技が好きだった僕は他にもっと自分に合っている格闘技があるのではないかと思いリサーチし始めました。
元々レスリングや柔術などの組み技が好きだったことからも、ブラジリアン柔術の存在は何となく知っていて興味がありましたが、具体的にどんなものかは体験したことはありませんでした。
そんなある日、家の近くにブラジリアン柔術のジムがあるのを見つけました。GiとNo-Giの両方のクラスがあるし家から近いから、という理由でとりあえず体験クラスを予約しました。1時間ほどのクラスでしたが、これが僕の探していた格闘技だ! と思いクラス後すぐにメンバーになり今に至ります。当時から一年以上が経ちますが今は青帯として日々楽しくトレーニングに励んでいます。
そんな柔術ジャンキーになりつつある僕がまずは柔術の魅力を語ります。
柔術の魅力
BJJ is for everyone!
年齢、性別、体格に関係なく誰でも楽しめるのがBJJです。格闘技というと何となく物騒で激しく鍛えてガンガン試合をするイメージがありますが、実際は全然そんなことないです。
確かに試合前などは試合に出る人だけで激しめのスパーをすることはありますが、普段はみんなお互いを気遣い合いながら仲良く練習しています。もちろんたまには(?笑) ヒートアップしますがそれもある程度お互いの無言の同意がある時のみです。
初心者が理不尽にボコボコにされるなんてことは無いはずなのでご安心下さい。
また僕は試合をしますが競技志向の人は約半分ぐらいとそんなに多くないですし、週に1,2回とのんびり続けてらっしゃる方もいます。もちろん女性の方も一緒に練習していますし、学生から結構お年を召されている方まで色んな人がいます。
比較的安全
BJJは"Gentle Arts"と呼ばれることからも比較的安全な格闘技とされています。
色々な格闘技をしてきた僕の個人的経験からしてもBJJは安全に取り組めると思います。
殴られて目が腫れることも無ければ、打撃で脳を揺さぶられることもありません。
もちろん格闘技、そしてスポーツであるからには怪我のリスクはありますがそれはどの競技でも同じでしょう。何もしていなくたって階段から落ちて怪我をする人だって割といるのでリスクを恐れていては何も出来ないと思います。
もちろん怪我のリスクを下げるために、ストレッチ、筋トレなどをして自分の体を労わり補強することも大事です。
QOL向上
元々そんなにダラダラとした生活を送っていたわけでは無かったのですが、柔術を始めてから普段の生活によりメリハリがついたと思います。柔術のクラスの時間は決まっているので、学校の授業やバイトなどその他の固定されたスケジュールと共に1週間のタイムラインに放り込むことで空き時間が明白になりました。
それによりこの空き時間で飯作って、ここで勉強しとかないとヤバイ、といったように具体的にいつ何をしないといけないかが大体分かるようになり、生活全体の生産性が上がりました。
生産性のある生活を送ることで日々感じる充実感も増しますし、「いい感じに成長出来ているな」と自信もつきます。結果QOLも上がるというわけです。
続きやすい (かも)
痩せたい! 体を引き締めたい! でも有酸素マシンはつまらないし、ジムもランニングも続かない!
そんなあなた、柔術はいかがでしょう。
このご時世、健康的になろうと思うとみんなジムに行こうとしますが多くは続きません。なぜでしょうか?
大抵は"ジムで何をすればいいか分からない"、"筋トレの仕方を知らない"、"一人で黙々と作業をするのが合わない"、"似たような動作ばかりで飽きてくる"、"一緒に行く人がいないと続かない"、"単調で苦しいことが苦痛"などでは無いでしょうか?
これらの全ての要素をカバーしているのが柔術です。
"何をすればいいか分からない / やり方を知らない"
分からないことは先生や上級者が教えてくれるし、出来ないからといってほったらかしにされることはありません。自分にやる気があれば分かるまで、出来るようになるまでしっかり教えてくれます。
"一人で黙々と作業をするのが合わない"、"一緒に行く人がいないと続かない"
柔術は基本的にパートナーが必要なので一人で何かをする、という場面はあまり無いです。みんなで何かをするのは楽しいですし、また道場に戻ってくるモチベーションにもなりますよね。今日はあんまり気分が乗らないけどみんなに会う為に柔術しに行こう、ともなる訳です。
"似たような動作ばかりで飽きてくる"
ウエイトトレーニングはほとんどの動作がある程度決まっています。ベンチプレスならこのフォームでこうあげる、スクワットならこう、といった具合です。正しいフォームで動作を行うことが大事とされていて、"技のバリエーション"なるものはほぼ無いといっていいです。グリップを変えたり異なったマシンを使うぐらいでしょうか。
ちなみに僕はウエイトはもうしていなくてCalisthenics (自重トレーニング)しかしていないのですがこれはまた別の記事にします。
この点、柔術の技は無限にあるしGiとNo-Giでも戦い方は変わってくるので飽きることはまずありません。さらには自分流の戦い方まで開発出来ます。自分が習得した技と戦略で相手と戦う、ゲームの勇者になったようでワクワクしませんか?笑
こういった理由でBJJはジムやランニングなどよりは続きやすいと僕は思いますし、実際今も続いています。それでもキツイ、忙しくなった、等の理由でBJJを辞めてしまう方が多くいるのも事実です。BJJ黒帯になるには約10年かかると言われており、そこに到達するのはほんの一握りです。僕も未来のことは分かりませんが末長く柔術家として生きて生きたいと思っています。
コミュニティーが出来る
先ほども少し書きましたが柔術はパートナーがいないと出来ないです。
そういう意味ではBJJは団体競技と言ってもいいでしょう。
練習では自分の体を相手に預けることになるので信頼関係が生まれますし、互いへのリスペクトも自然と身につきます。こうして僕たちはBJJを通して絆を育んでいくのです。
またBJJをすることによって色んな人に会えることが出来ます。僕の場合だと以前の人間関係はほぼ学校、バイト先、ぐらいでしたがBJJを始めてから交友の輪が大きく広がりました。僕は道場内でかなり若い方ですがみんな分け隔てなく接してくれますし 、(ちなみに僕は大人びて見えるようで25-28才ぐらいだと思われていたそうですw)色んな人種、年齢の人達が同じ場所で共に汗を流しているってとってもcoolです。
BJJを始めていなかったらローカルの人達と出会うことも無かったし仲良くなることも無かったと思います。BJJのおかげで文字通り世界が広くなりました。
心身共に強くなる
当たり前ですがBJJは格闘技なので心身ともに確実に強くなります。
BJJを始めて数ヶ月経ったら体に変化が出てきますし、スパーや試合をこなすことで精神的にも強くなります。結果、多少のことでは動じなくなり、落ち着きも増します。
普段の生活でめんどくさい人に絡まれても「こいつなら20秒ぐらいでリアネイキッドチョークで眠らせられるな」「こいつはでかいな、つっかかってきたらタックルで倒そう」と脳内で物騒かつ実現可能なシュミレーションを行えます笑
そりゃ余裕も出てきますよね。
若干、中二病的な例えでしたが普段からスパーや試合などで普段味わわないような緊張感を体験しておくことで日常生活でストレスフルなことに遭遇しても比較的対処しやすくなるのは事実です。もっと自分に自信を持ちたい、心身共にもっとタフになりたい方にはとってもオススメです。
まとめ
以上、僕が思う柔術の魅力でした。
いかがだったでしょうか?
良いところばかり紹介しましたが、BJJも格闘技、コンバットスポーツであるので怪我の危険性はあります。
しかし、それはどのスポーツをするにあたっても避けられないことだし、スポーツをしていなくても日常生活で階段から滑り落ちて怪我をしてしまうことだってありますよね。
なので怪我のリスクを理由にBJJを諦めてしまうのは非常に勿体無いと思います。
というわけで少しでもBJJに興味をお持ちになったら是非近くの道場に体験に行ってみて下さい! 道場の様子や雰囲気、さらにコーチや道場生の様子も見て自分に合ってそうか確かめてからだとより安心して始められますよ。
少しでも読者の皆さんがBJJの良さに気付いて、そして願わくばこの記事が皆さんのBJJ Journeyを始めるキッカケになれば嬉しいです!
それではまたお会いしましょう。
本日も最後までお読みくださり有難うございました。